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NPO法人不動産トラブル解決センターの田中です。

今回は、当センターへの相談でも増えている「不動産投資が原因での夫婦関係の悪化・離婚問題」についてお話しします。

不動産投資が離婚の原因になるケースが増えている

当センターに寄せられるご相談の中で、近年増加しているのが「不動産投資が原因で配偶者との関係が破綻した」というケースです。

特に多いのが以下のパターンです。

不動産投資の問題は「お金の問題」ですが、家庭においては「信頼の問題」です。特に配偶者に黙って始めた場合、金額の大小にかかわらず、「隠していた」という行為自体が致命的なダメージになります。

※不動産投資トラブルの全体像については「不動産投資の失敗パターン全12選【2026年完全ガイド】」をご覧ください。

なぜ内緒にしてしまうのか

「反対されるのがわかっているから」

多くの方が「配偶者に言えば反対される」とわかっているからこそ、内緒で始めてしまいます。しかし、この判断自体が投資の危険性を本能的に感じている証拠でもあります。配偶者が反対する理由は、多くの場合正当です。

「うまくいけば黙っていても大丈夫と思った」

「利益が出てから報告すればいい」と考える方もいますが、不動産投資は長期の投資です。固定資産税の通知、確定申告の書類、ローンの返済明細——隠し通すのはほぼ不可能です。

「営業マンに”内緒でも大丈夫”と言われた」

悪質な営業マンの中には、「配偶者に言わなくても問題ない」「サインは本人だけで大丈夫」と言う人もいます。しかし、これは営業マンが契約を成立させるための誘導であり、家庭への影響は一切考慮されていません。

バレるきっかけ

当センターの相談事例から、発覚のきっかけとして多いものを紹介します。

バレたときにすべきこと

ステップ1:まず正直にすべてを話す

発覚した時点で最も重要なのは、隠し事をやめて全てを開示することです。「実はもう1戸ある」「借金はもっと多い」といった情報が後から出てくると、信頼の回復はさらに困難になります。

開示すべき情報:

ステップ2:感情的な議論を避け、事実ベースで話す

配偶者が怒るのは当然です。しかし、感情的なやり取りを続けても問題は解決しません。「今の状況はこうで、取れる選択肢はこれとこれがある」と、事実に基づいた建設的な話し合いに持っていくことが重要です。

もし二人だけで冷静に話し合うのが難しい場合は、第三者(専門家やカウンセラー)を交えることも有効です。

ステップ3:一緒に専門家に相談する

不動産投資の問題は、一人で抱えるものではありません。配偶者と一緒に専門家に相談することで、以下のメリットがあります。

離婚になった場合の不動産投資の扱い

婚姻中に購入した物件は「共有財産」

婚姻期間中に購入した不動産は、名義が一方の配偶者であっても、原則として夫婦の共有財産として財産分与の対象になります。つまり、ローンの残債も含めて財産分与の対象です。

オーバーローンの場合

物件の価値よりもローン残高の方が大きい(オーバーローン)場合は、その不動産はマイナスの財産として扱われます。財産分与の計算が複雑になるため、弁護士への相談が必要です。

婚姻前に購入した物件

婚姻前に購入した物件は「特有財産」として財産分与の対象外になる場合がありますが、婚姻後にローンの返済を行っていた場合は一部が共有財産とみなされることもあります。

離婚を回避するためにできること

① 問題の先送りをやめる

赤字の投資を放置し続けることで、家計への影響は大きくなり、配偶者の不信感も増大します。早い段階で損切りの決断をすることが、家庭を守ることに繋がります。

② 配偶者を「味方」にする

隠すのではなく、一緒に解決策を考えるパートナーとして巻き込む。配偶者が状況を理解し、一緒に対処できれば、夫婦関係は逆に強くなることもあります。

③ 今後の投資判断は必ず二人で行う

今回の経験を教訓に、今後の資産に関する判断は必ず配偶者と相談してから行うことを約束してください。

→ 出口戦略については「不動産投資をやめたい人が今すぐ取るべき5つの行動」をご覧ください。

まとめ:不動産投資の問題は家庭の問題でもある

不動産投資の失敗は、お金の問題だけではありません。家族との信頼関係を損ない、最悪の場合は離婚に至ることもあります。

もし今、配偶者に隠している投資がある方は、バレる前に自分から打ち明けることを強くお勧めします。自分から話すのと、発覚するのでは、配偶者の受け止め方が全く異なります。

すでに発覚して関係が悪化している方は、感情ではなく事実に基づいて話し合い、できるだけ早く専門家の力を借りてください。

不動産投資と家庭の問題でお悩みの方へ

NPO法人不動産トラブル解決センターでは、不動産投資に関するお悩みについて無料でご相談をお受けしています。ご夫婦一緒でのご相談も歓迎です。「配偶者にどう説明すればいいかわからない」「一緒に状況を整理してほしい」など、まずはお気軽にご相談ください。

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