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NPO法人不動産トラブル解決センターの田中です。

今回は、「やめとけ」と言われたのに不動産投資を始めて後悔した方の実話をご紹介します。周囲の忠告を無視してしまう心理と、今からでもできることをお伝えします。

「やめとけ」を無視してしまう3つの心理

当センターの相談者に「購入前に誰かに相談しましたか?」と聞くと、約半数が「家族や友人にやめた方がいいと言われた」と回答しています。つまり、忠告を受けていたのに購入してしまった方が非常に多いのです。

なぜ「やめとけ」を無視してしまうのか。3つの心理メカニズムがあります。

① 営業マンの言葉の方が「専門的」に聞こえる

家族の「やめた方がいい」は感覚的なアドバイスに聞こえます。一方、営業マンは「利回り」「減価償却」「損益通算」など専門用語を交えて論理的に説明します。専門用語を使う方が正しく感じるというバイアスが働きます。

しかし実際には、家族の「直感」の方が正しいケースが圧倒的に多いのです。

② 「自分は大丈夫」という過信

「やめとけ」と言われても、「自分はちゃんと調べているから大丈夫」「営業マンの話も筋が通っている」と思い込みます。しかし、「ちゃんと調べた」の内容が営業マンの資料だけであれば、それは調べたうちに入りません。

③ 営業マンとの関係性ができてしまっている

何度も面談を重ねるうちに、営業マンとの間に「関係性」ができてしまいます。「せっかく時間をかけて説明してくれたのに断るのは悪い」という心理が、合理的な判断を歪めます

→ 「不動産投資は「やめとけ」と言われる本当の理由」をご覧ください。

実話①:妻に「やめて」と言われたのに購入(40代・会社員)

経緯

年収700万円のGさんは、営業電話をきっかけにワンルーム投資に興味を持った。妻に相談すると「絶対にやめて」と強く反対された。しかし、営業マンから「奥様は不動産投資のことをご存知ないから反対されるんです。プロの私が保証します」と言われ、妻に内緒で契約

結果

毎月2万円の持ち出し。1年後に通帳の記録から妻に発覚。「私が反対したのに」「しかも隠していた」というダブルの裏切りで、離婚寸前まで悪化。当センターに夫婦で相談に来られ、売却を決断。

Gさんの言葉

「妻の言う通りだった。営業マンの言葉より、家族の言葉を信じるべきだった。営業マンは売ったら終わりだけど、妻は一生一緒にいる人なのに。」

実話②:友人に「やめとけ」と言われたのに購入(30代・会社員)

経緯

Hさんはセミナーに参加後、友人に相談。友人は不動産業界に勤務しており、「新築ワンルームのフルローンは絶対にやめろ。あれは営業マンが儲かるだけ」と忠告した。しかし、営業マンが「その友人さんは投資のプロではありませんよね?素人の意見で判断しないでください」と言い、Hさんは営業マンの方を信じて契約。

結果

購入後すぐに物件価格が約300万円下落。毎月1万8,000円の持ち出し。3年経って友人に「あの時言った通りだろ」と言われ、友人関係にもヒビが入った

Hさんの言葉

「友人は業界の人間だから本当のことを知っていた。営業マンは『素人の意見』と言ったが、素人だったのは自分の方だった。」

実話③:ネットで「やめとけ」記事を読んでいたのに購入(20代・会社員)

経緯

Iさんは購入前にネットで「不動産投資 やめとけ」と検索し、多数の注意喚起記事を読んでいた。しかし、営業マンが「ネットにはネガティブな情報ばかり載っている。実際に成功している人はネットに書き込みません」と言い、ネットの情報より営業マンの言葉を信じた

結果

2,600万円の新築ワンルームをフルローンで購入。毎月2万5,000円の持ち出し。2年後に売却を検討するも400万円のオーバーローン。

Iさんの言葉

「やめとけ記事は全部読んでいた。書いてあることは全部当たっていた。知っていたのに、営業マンの『あなたなら大丈夫』という言葉に負けた。」

→ 「営業マンが絶対に言わない5つの事実」をご覧ください。
→ 「サラリーマンに不動産投資は向いていない?」も参考にしてください。

「やめとけ」と言われたときの正しい対応

もしあなたが今、不動産投資を勧められていて、周囲から「やめとけ」と言われているなら、以下の対応をお勧めします。

  1. 「やめとけ」と言ってくれる人の理由を聞く——感情論ではなく、具体的な理由があるはず
  2. 営業マンの話と「やめとけ」の内容を書き出して比較する——どちらが根拠に基づいているか
  3. 利害関係のない第三者(NPO法人等)にも意見を聞く——営業マンでも家族でもない中立的な専門家
  4. 最低1週間は決断を保留する——冷却期間を置くだけで判断が変わることが多い

上記の3人に共通しているのは、「やめとけ」という声と「大丈夫です」という営業トークの間で、営業トークの方を選んでしまったことです。しかし、営業マンには「売る」インセンティブがあり、家族や友人にはありません。どちらが本当にあなたのことを考えているかは明らかです。

すでに「やめとけを無視して後悔している」方へ

もう購入してしまった方は、過去の判断を悔やんでも状況は変わりません。今からできることに集中してください

→ 「不動産投資で後悔している人へ|今からでも間に合う選択肢」をご覧ください。
→ 「不動産投資をやめたい人が今すぐ取るべき5つの行動」もあわせてご覧ください。

まとめ:「やめとけ」を言ってくれる人を大切にしてください

「やめとけ」と言ってくれる人は、あなたの敵ではありません。あなたを守ろうとしてくれている味方です。

営業マンの「大丈夫です」は、あなたへの保証ではなく、自分の営業成績のための言葉です。

もし今「やめとけ」と言われているなら、その声を真剣に受け止めてください。そして、営業マンでも家族でもない中立的な第三者の意見も聞いてください。

「やめとけ」と言われて迷っている方へ

NPO法人不動産トラブル解決センターでは、契約前のセカンドオピニオンを無料でお受けしています。「営業マンの話は本当か」「この物件は買って大丈夫か」など、契約前にお気軽にご相談ください。

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