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NPO法人不動産トラブル解決センターの田中です。

今回は、中古ワンルームマンション投資で多くの方が見落としている「隠れコスト」についてお話しします。

「利回りが高いから中古がお得」の落とし穴

中古ワンルームマンションは新築に比べて価格が安く、表面利回りが高く見えることから「中古の方がお得」と考える方も多いでしょう。

しかし、当センターに寄せられるご相談では、「中古で買ったら修繕費が想定以上にかかった」「設備が次々と壊れて出費が止まらない」というケースが非常に多いのが実態です。

中古物件には新築にはない「見えないコスト」が潜んでいます。購入前にこれらを正確に見積もっていないと、想定していた収支計画が大きく狂うことになります。

※不動産投資トラブルの全体像については「不動産投資の失敗|トラブル・詐欺の実態と対処法【2026年完全ガイド】」をご覧ください。

見落としがちな5つの隠れコスト

1. 室内設備の交換費用

設備には寿命があり、築年数が経過した物件では入居中・退去後に交換が必要になります。主な設備の交換目安と費用は以下の通りです。

築15年の物件を購入した場合、購入後数年以内にこれらの設備が次々と寿命を迎える可能性があります。すべて交換すると数十万円〜100万円以上の出費になることも珍しくありません。

2. 原状回復費用

入居者が退去するたびに、壁紙の張替え、クリーニング、建具の補修などの原状回復工事が必要です。

営業マンのシミュレーションでは、原状回復費用がまったく考慮されていない、あるいは極端に低く見積もられていることが多いのが実態です。

3. 修繕積立金の値上がり

マンションの修繕積立金は、築年数が経過するほど値上がりするのが一般的です。新築時は月額数千円でも、築20年を超えると月額1万円〜2万円以上に上がるケースは珍しくありません。

さらに、大規模修繕の際に修繕積立金が不足していると、一時金として数十万円〜100万円以上の追加負担を求められることもあります。

4. 空室期間の長期化

築年数が経過した物件は、新しい物件と比べて競争力が落ちます。同じエリアに新築や築浅の物件が供給されると、中古物件の入居者募集は厳しくなり、空室期間が長期化する傾向があります。

空室期間中も、ローン返済・管理費・修繕積立金の支払いは続くため、空室が1ヶ月長引くだけで数万円の損失になります。

5. 家賃の下落

築年数の経過とともに家賃は下落していきます。一般的に、築20年までに新築時から10〜20%程度の家賃下落が起きるとされています。

購入時の家賃がずっと続く前提でシミュレーションを組んでいると、数年後には計画と現実の乖離が大きくなります。利回りの正しい計算方法は「ワンルームマンション投資の実質利回り計算方法」で詳しく解説しています。

営業マンのシミュレーションに入っていないもの

中古ワンルームの営業で提示されるシミュレーションには、以下のコストが含まれていないことがほとんどです。

これらを加味した「本当の収支」で計算し直すと、表面利回り6〜7%に見えた物件が、実質利回り1〜2%、あるいはマイナスというケースは珍しくありません。節税効果を加味しても赤字の場合が多く、その実態は「マンション経営で節税は本当にできる?」で解説しています。

中古ワンルーム購入前のチェックポイント

中古ワンルームマンション投資を検討している方は、以下の点を必ず確認してください。

すでに中古ワンルームを保有していて収支が悪化している方は、「ワンルームマンション投資の失敗例と末路」も参考に、今後の方針を検討してみてください。

まとめ:「安いから得」ではなく「トータルコスト」で判断する

中古ワンルームマンション投資は、購入価格が安い分だけ利回りが高く見えますが、築年数が経過した物件には相応の維持コストがかかります

大切なのは、表面的な利回りではなく、設備交換・修繕・空室・家賃下落をすべて織り込んだ「トータルコスト」で投資判断をすることです。

すでに中古物件を保有していて、想定外のコストに悩んでいる方は、早めに収支を見直し、必要に応じて専門家に相談してください。

中古ワンルームの収支でお悩みの方へ

NPO法人不動産トラブル解決センターでは、中古ワンルームマンション投資の収支改善・売却判断について無料でご相談をお受けしています。「修繕費がかさんで赤字が続いている」「保有か売却か判断がつかない」など、おひとりで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

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